ネットワークビジネスとは?仕組みや勧誘の断り方などを紹介【MLM】

こんにちは。Lostmortal (@lostmortalmusic) です。
アムウェイなどネットワークビジネスの実態ってどんなものなのでしょうか。正直言って賛否あると思いますが、かつての私がそうであったように、知らない人ほど不本意な勧誘を受けやすいように思います。
はじめに
私はモデーアという商品を扱うMLM集団に勧誘されたことがあります。その時の話はこちらに書いています。
この体験談をもとにネットワークビジネスとは何かを纏めました。実際にビジネス現場に身を置いて学んだ内容も含まれています。
ネットワークビジネスとは結局何なのか
ネットワークビジネス、マルチレベルマーケティング、MLM、マルチ商法、ねずみ講…。
この辺り、似たようなワードが連なりますが、これらの区別が付く人ってどれくらいいますでしょうか。
私は勧誘されて引っかかるまで何も知らず、区別も付きませんでした。
引っかかって足を踏み入れ、内部まで見てきたので今では説明できますが、無知というのは怖いことですね。
何がどう違うのかというと、この中では、ねずみ講とそれ以外に分かれます。
ねずみ講は違法
ねずみ講と呼ばれるものに関しては違法な悪徳商法となります。
ネットワークビジネスを詐欺に転用したものですね。
例えば、紹介報酬の無限連鎖。
自分が紹介した人が成果を上げたら自分にも何%か報酬が入ってくる(紹介報酬)、そしてその人がまた別の人を紹介して、と繋がりが連鎖していきますが、ここで紹介報酬を無限に連鎖させるとどうなるでしょう。
すると最初にやった人ばかりが儲かり、後から紹介された人は成果の殆どを吸い上げられてしまいますね。これはアウトです。
あとは、実態のないものですね。
商品を流通させずにお金だけ動かしているケース、これもアウトです。
この辺に該当するものはねずみ講といわれる詐欺です。関わったらあなたもアウトです。
ネットワークビジネスは合法
それ以外の用語、マルチ商法やMLMなどは、実はネットワークビジネスと同義語です。
実はネットワークビジネスは法的に全く問題なく、世の中にいくつもあるビジネスモデルの一種でしかありません。
基本的には口コミによる紹介で拡販をしていくビジネスモデルと考えるのが妥当だと思います。
紹介者が成果を上げると自分にも報酬が入ってくる紹介報酬制度はありますが、無限に連鎖するようなことはなく、後から始めた人が不利になるようなことはありません。
ネットワークビジネスに関しては、後述しますが興味があれば手を出して全然OKです。
私が見てきた限りでも、実際に成功して幸せを手にしている人たちも結構いましたね。
パブリックイメージが悪い理由
では何故ネットワークビジネスは世間から嫌なイメージを持たれているのでしょうか。
ねずみ講と混同されている
1つには、ねずみ講と混同されているという点。
ねずみ講は違法なのでダメですが、以前の私のようにネットワークビジネスとの区別が付いておらずよく分かっていない人が一定数いると思われます。
教育現場などでは、詐欺の事例としてねずみ講が紹介されることはあるでしょうが、ネットワークビジネスというビジネスがあることは教えてくれないでしょう。
(ビジネスの話自体教えてくれませんからね)
それで何となくヤバいイメージが先行してしまっているのではないかと思います。
人間関係ビジネスの是非
もう1つは、ビジネスパートナーを増やすための勧誘行為などによる部分でしょう。
ネットワークビジネスは基本的に紹介報酬が入ってこないと成り立たちません。
つまり、多くの人を勧誘して少しでも多く紹介報酬を得ることがとても重要な仕事内容となります。
勧誘を受ける人の中には、そういうのが嫌な人も大勢いると思います。
ある程度足を突っ込んでからビジネスの勧誘だったと知って裏切られたと感じる人もいるでしょう。
悪徳な商法でないにしても、この辺はどうしても嫌なイメージをもたれやすい部分になりやすいと思います。
ネットワークビジネスの仕組み
前述した通り、口コミによって商品を流通させるというのが根底にあります。
で、口コミを紹介した人には、紹介した先で商品が売れたら報酬が入る、ということです。
ここだけ見るとアフィリエイトにも通づる部分もありますが、ネットワークビジネスはインターネットがない時代から存在している手法なので、アナログで人と人とを繋げていくことになるわけですね。
Javascript や URL パラメーターによるトラッキング情報とか Cookie とかそういったものは無いので(笑)
そして紹介報酬を段階的に連鎖させていくのも特徴ですね。これがマルチレベルと称される部分です。
ちなみにネットワークビジネスによって流通している商品って、普段あまり聞かない物が多いですが、それこそがネットワークビジネスで流通させている所以です。
莫大なコストがかかる該当広告やテレビCMなどを打たなくても、ネットワークビジネスによって流通経路が確保されているわけです。
莫大にかかる広告費を節約できる分、製品クオリティに投資できている場合が多いらしいですね。
メリット
ビジネスを興すという観点で考えれば、初期投資を安く抑えることが出来ます。
最低限の商材だけ揃えれば始められて、店舗を借りたり人を雇ったりというような、一般的な事業を起こす上でかかるであろうコストは掛かりません。
また、多くの場合ネットワークビジネスの事業者達は紹介・被紹介関係の繋がりからなる組織で動いています。
つまり紹介者やその親や更にその親といった、既に結果を出している事業者が割と近くに居ることになるので、背中を追いかける形で成功者から直接学びやすいです。
個人的にここは結構大きいメリットかなと思います。
あとはとにかく人に合ってパーティや飲み会を繰り返すことになるので、コミュ障や根暗のコンプレックスを克服して社交的になりたいという人にピッタリらしい?です。とりあえず私が見てきた限りではそういう勢力が一定数いました。
デメリット
初期費用は安いですが、継続するための費用は結構かかります。
人に合うたびに基本的に外食をすることになるし、それに加えてイベントを主催したり参加したりと…遊びまくっているようにもとれますが、勧誘のため大真面目にそれらをこなす必要がありまして、当然お金はぶっ飛んで行きます。
更に基本が口コミ流通ビジネスなので、自分も商品を買わなければいけないです。
日用品や消耗品が多いしメーカー側がコンプライアンス規約を出していたりはするものの、結局やっていくうちに「今月は○○万円買い込もう!」みたいなノリになっていきます。
この点は、日用品に月10万、15万とか出せるかよって思いましたね。
という感じで、とにかく活動しているとお金がゴリゴリ無くなっていきます。正直、集中して早期に成果を上げていかないとジリ貧必至でかなりキツイと思います。
それから、人に合って勧誘する行為が重要な業務になってきますので、合う合わないがハッキリ分かれます。私は完全に無理でした。。
勧誘の手口
これまでに書いた通り、ネットワークビジネス事業者にとっては勧誘行為が重要な業務になってくるわけですが、実際どのような手口で勧誘をしてくるのでしょうか。
街コンや婚活イベントに潜んでいる→身内主催へ誘導
勧誘を成功させるためには、圧倒的に数をこなさないといけないと教えられます。
(何につけてもこれは心理だとは思いますが)
そのためネットワークビジネスの事業者は、知人友人を増やすことが最も重要な業務の一つであり、とにかく常に新しい出会いを求めています。
新しい出会いを探すのにピッタリな場所といえば、街コンや婚活パーティですよね。
特に若い女性は身だしなみやメイクをしっかりしていけば男を引っ掛けやすい場でもあります。イケメンも然りかな?なので彼らは身だしなみに気を使っていることが多いです。
私もそのような系統の身だしなみ講座を受講させられました。
真剣に恋活婚活をしている人にとっては傍迷惑な話ですが、これが実情です。
そして、繋がった相手を自分や仲間が主催する合コンやBBQに誘導して、囲っていくわけですね。
将来の話を聞かれ、ビジネス書を勧められる
仲良くなってくると、サシや少人数で食事に誘われます。
相手は数をこなしている都合で少しでもコスパよく抑えたいので、安居酒屋やファストフード、サイゼリアなどを好みます。
そして、将来についてどのように考えているかを根掘り葉掘り聞かれます。
そして、このままサラリーマンやってて良いの?的な流れに誘導されていきます。(まあ良くはないけど…)
そして視野を拡げるためにビジネス書を読むと良いよ、という感じで本を勧められます。
ここで勧められるものの大体が、「金持ち父さん、貧乏父さん」という本ですね。(※これ自体は良書です)
お世話になった人を紹介される
お世話になっている人、出会ったことで人生が変わった人がいるから、是非紹介したいと言われます。
(今思えば誰やねん感ハンパないですね…)
実際はお世話になっている人というか、ビジネス紹介者やその親を辿っていった先にいる、結果を出しているリーダー的な人なのですが、自分の人生の師匠だ、的な感じで紹介されます。
紹介される人は実際にネットワークビジネスで結果を出している人物であり、人望やビジネスマインドをかなり身につけているので、人当たりがよく素敵な人であることが殆どではあります。
しかしここまで来るとそれなりに勧誘が進んでいるはずです。
そして何度か合っているうちにビジネスの話をされていきます。
実際どうなの?
ということでネットワークビジネス、実際どうなの?という感じですが…
やりたければやれば良い、というのが私の結論です。
実際、人と人との信頼関係で成り立っているビジネスではあるので、勧誘者やその親の「お世話になっている人」や、その周辺にいる彼らの人柄や生き方に魅力を感じるのであれば手を出してみても良いと思います。
失うものとしては、お金と時間と既存の友人、といったところでしょうか。
ですが、成功すれば莫大なリターンが得られるのも事実なようです。
お金は当然取り返せますし、時間的な余裕も(少なくともサラリーマンよりは)出来るはずです。
ただ、間違いなくかなり大変だとは思いますし、ブログや Youtube 等でもっと効率よく個人のビジネスは展開出来そうですけどね…。
勧誘の断り方
このようなネットワークビジネスに勧誘されても、やりたくない、断りたいという人もいると思います。
熱心に勧誘されていると分からなくなってくることもありますが、それ自体は全く悪いことではありません。
もし流されて望まぬ世界に足を突っ込んでしまうのであれば、それはあまり良くはないですよね。
相手としてもビジネスであり無理に誘っても無駄なことは承知しているはずなので、そこはきちんと断れば基本は大丈夫です。
基本的なやり方
そういう場合の断り方ですが、基本的には上記「勧誘の手口」に当てはまる相手からの連絡を無視していれば大丈夫です。
また、その相手繋がりで出来た知人から連絡が来ることもあるかもしれませんが、それもグルですので同様に無視しましょう。
彼らにとって知人への連絡は業務でもあるのと、基本的に忙しいので滅多に深追いはしてこないです。
無視が難しい場合
相手が会社の同僚で頻繁に顔を合わせるなど、連絡無視で切りにくい場合もありますよね。
そういう場合は、彼らにとって親和性の低い価値観を主張していくと有効です。
親和性の低い価値観とは、雇われ上等、成功願望なし、おうち大好き、みたいな感じですかね。
ある程度進捗してしまった場合
ビジネスの説明を受ける段階まで行ってしまったら、むしろ断りやすいかもです。
内容を聞いた上で、キッチリやる意志がないことを伝えましょう。
それでもし食い下がってくる場合は、コンプライアンスに違反しているはずですので、取引先の会社にクレームを入れたり、本当に面倒くさい場合は確か法に触れている場合もありえたので最悪警察を呼んでしまいましょう。
また、ある程度関わっていくと、彼らの教えに反することは良くないこと、組織から抜ける事は負けや逃げ、という風に思えてくることがあります。
この辺がカルトっぽい所以でもあるのですが、決してそんな事はないので自分の考えや感情に自信を持って大丈夫です。
自分には合わない、無理そうだと思ったら、キッパリ身を引きましょう。
勧誘されないために
正直、熱心に勧誘してくる相手の誘いを断ること自体が大変な時ってありますよね。
私の場合は特に HSP なこともあり、断るのも結構しんどいですし、このようなビジネスは恐らく1ミリも向いていません。
…となってくるとそもそも勧誘されないようにしたいですよね。
勧誘されるのを防ぐための対策としては、事前に知識を身につけておくことが有効です。
行動パターン等に思い当たる節のある知人がいたら距離を置くなど、面倒なことになる前に対応が出来ますからね。
前述のように、「金持ち父さん、貧乏父さん」あたりは普通に有用なビジネス書なので予め読んでおいても良いと思います。(無理にとは言いません。存在を知っているだけでも有効)
知識的にも有効ですが、既に読んでいる事が知られると勧誘被りを警戒されて相手が慎重になるのでダブルで有効だったりします。
あとは上記の「勧誘の手口」をよく読んでいただいて、特徴が当てはまる相手がいたら疑ってください。
その上でいつも同じようなメンツのBBQや、「キャッシュフローゲーム」なるものに誘われたら大体勧誘系で間違いないです。
繁華街などで謎な感じにナンパや逆ナンをされたりするのも、かなり怪しいですね。
特に男の場合、逆ナンとか普通まずあり得ないと思うので、もしされても色香に負けずに疑ってください。
女性はチャラくなさそうな男にナンパされたら要注意です。
まとめ
私自身は何も知らずに勧誘されて若干足を突っ込んでしまったので、色々苦労はしたものの今となっては十分な知識を得ることが出来ました。
もし望まぬ世界に足を突っ込んでしまうのであれば、それは時間などの無駄になってしまいます。
ネットワークビジネスを一概に悪いものであると見なす気は毛頭ありませんが、私個人的には否の立場なので本記事は少し厳し目の意見になったかも知れません。
しかし何れにしても、事前に知識を身に着けておいた上で、勧誘された際に乗るか乗らないか決めたほうが良いと思います。
合わせてどうぞ
私が勧誘された時の話は以下の記事にまとめています。合わせてお読み頂ければ幸いです。
参考書籍
金持ち父さんの続編ですが、これも凄く薦められます。より実践的な内容といった感じで、ネットワークビジネス者が好んではいますが、これ自体は資本主義の本質を学べる良書だと思います。
これも一度読んでおくとよいかと思います。